コバールパイプ

コバールパイプをはじめコバール材料/コバール合金加工製品を製造しています。コバールパイプは、硬質ガラス/セラミックと封着し、半導体光増幅器などの光半導体パッケージ、電子デバイス(電子管、電子ディスプレイ)、電子部品の主要材料に使用されています。鉄、ニッケル、コバルトの合金であるコバール(Fe-Ni-Co)の特性は、硬質ガラスやセラミックと同等の熱膨張係数が特長です。
加工・切削の難しいコバール材料の部品製造において独自技術の精密切断による電子部品の大量生産を実現するなど、長年取り組んできたコバール材料の製造/加工では、コバールシームレスパイプと銅をクラッドした熱膨張の小さい導電製品など、試作、オーダーメイドにも対応します。
コバール特性
| 関連規格 | ASTM F15 |
|---|---|
| 特長 | 硬質ガラスとの封着性良 |
| 体積抵抗 | 48 × 10-8 Ω - m |
| 密度 | 8.24g/cm2 |
| 平均熱膨張率 係数 |
4.6〜5.2(303〜673K) |
コバールパイプ材生産範囲
| 外径 | φ2㎜~φ40㎜ |
|---|---|
| 肉厚 | 0.2㎜~2.2㎜ |
| 長さ | 6m以下 |
コバールパイプの加工/超精密切断
コバールシームレスパイプ
精密機器の未来を拓く高機能素材
光関連デバイスで築き上げた信頼と実績
私たちが手がけるコバールシームレスパイプは、これまでに光通信や光センサーといった精密な光関連デバイスの分野で、その優れた性能を遺憾なく発揮してきました。原材料の厳選から最終製品に至るまで、揺るぎない一貫した品質管理を徹底。長年にわたり培ってきた技術と経験により、限りなくゼロに近いクレーム率を維持し、お客様からの厚い信頼をいただいております。ガラスや半導体材料と熱膨張係数が極めて近いため、温度変化によるストレスを最小限に抑え、高精度かつ気密封止が求められる極めてデリケートな環境下で、その真価を発揮し続けています。
常識を覆す製法で「歩留まり」と「信頼性」を飛躍的に向上
現在、市場に流通するコバールパイプには、二つの大きな課題が横たわっています。
高価な丸棒や板からの「削り出し」が生む非効率
一般的なコバールパイプ製品の多くは、高価なコバール丸棒や板を削り出すことで製造されています。この手法では、貴重な材料の多くが切削屑となり、歩留まりの低さが避けられません。結果として、材料コストや加工時間が増大し、製品価格にも影響を与えてしまいます。
「溶接管」が抱える品質リスク
板材を曲げて溶接して作られるコバール溶接管も存在しますが、溶接部分は後工程での加工時や、製品が使用される環境下で応力集中を引き起こし、不具合の原因となる潜在的なリスクを抱えています。特に厳格な気密性が求められる用途では、この溶接部の信頼性が常に問われます。
私たちのコバールシームレスパイプは、これらの根深い課題を根本的に解決します。
材料を無駄にしない革新的製造でコストを削減
当社独自のシームレス製造技術により、お客様は丸棒からの削り出し加工にかかる材料の無駄を劇的に減らし、加工工数も大幅に削減が可能です。これにより、トータルコスト低減と生産効率の向上に大きく貢献します。
継ぎ目のない「シームレス」がもたらす究極の信頼性
一切の継ぎ目を持たないシームレス製法により、溶接に起因する品質問題や不良のリスクは皆無です。これにより、比類なき高気密性と、製品寿命を通じた揺るぎない信頼性を必要とするあらゆるアプリケーションで、最高の安心感をお届けします。
高価な丸棒や板からの「削り出し」が生む非効率
一般的なコバールパイプ製品の多くは、高価なコバール丸棒や板を削り出すことで製造されています。この手法では、貴重な材料の多くが切削屑となり、歩留まりの低さが避けられません。結果として、材料コストや加工時間が増大し、製品価格にも影響を与えてしまいます。
「溶接管」が抱える品質リスク
板材を曲げて溶接して作られるコバール溶接管も存在しますが、溶接部分は後工程での加工時や、製品が使用される環境下で応力集中を引き起こし、不具合の原因となる潜在的なリスクを抱えています。特に厳格な気密性が求められる用途では、この溶接部の信頼性が常に問われます。
材料を無駄にしない革新的製造でコストを削減
当社独自のシームレス製造技術により、お客様は丸棒からの削り出し加工にかかる材料の無駄を劇的に減らし、加工工数も大幅に削減が可能です。これにより、トータルコスト低減と生産効率の向上に大きく貢献します。
継ぎ目のない「シームレス」がもたらす究極の信頼性
一切の継ぎ目を持たないシームレス製法により、溶接に起因する品質問題や不良のリスクは皆無です。これにより、比類なき高気密性と、製品寿命を通じた揺るぎない信頼性を必要とするあらゆるアプリケーションで、最高の安心感をお届けします。
コバールパイプが選ばれる理由
卓越した特性で電子部品に欠かせない高精度材料
コバール(Kovar)は、鉄・ニッケル・コバルトの特殊な合金、ガラス・セラミックスとの親和性と以下の特長を活かし高品質なパイプを製造します。
特長1低熱膨張性
ガラス、セラミックス、半導体材料と極めて近い熱膨張係数を持つため、これら異素材との接合部における熱応力発生を抑制し、破損やリークのリスクを大幅に軽減します。
特長2高気密性
シームレス構造により、内部に不純物や微細な欠陥が生じにくく、優れた気密性能を発揮します。真空装置や高圧環境など、厳密な気密保持が求められる用途に最適です。
特長3優れた加工性
高度な精密加工が可能であり、お客様の細やかなご要望に応じた複雑な形状や微細な寸法精度にも柔軟に対応いたします。驚異の寸法精度: サイズにより変動はありますが、±0.03mmといった極めて精密な公差での対応も可能です。これは、他社製品では実現困難な高精度を求める設計者にとって、まさに「使える」数値となるでしょう。
特長4多彩なサイズ・形状に対応
外径はφ1.0mmの極細からφ40mmまで、肉厚は0.2mmの極薄から2.2mmまでと、幅広いサイズレンジに対応。さらに、標準的な丸形パイプに留まらず、四角形状をはじめとする特殊な異形パイプの製造も得意としています。お客様の独創的な設計アイデアを、確かな技術力で形にするお手伝いをいたします。
特長5小ロット生産にも対応
最小10kgから対応可能ですので、研究開発段階の試作や、多品種少量生産といったニーズにも柔軟にお応えします。大ロットだけでなく、技術者の「まず試してみたい」という声にも寄り添います。
特長6安定した品質
長年の経験と独自の製造プロセスにより、一つひとつの製品が均一で安定した品質基準を満たしています。
特長1低熱膨張性
ガラス、セラミックス、半導体材料と極めて近い熱膨張係数を持つため、これら異素材との接合部における熱応力発生を抑制し、破損やリークのリスクを大幅に軽減します。
特長2高気密性
シームレス構造により、内部に不純物や微細な欠陥が生じにくく、優れた気密性能を発揮します。真空装置や高圧環境など、厳密な気密保持が求められる用途に最適です。
特長3優れた加工性
高度な精密加工が可能であり、お客様の細やかなご要望に応じた複雑な形状や微細な寸法精度にも柔軟に対応いたします。驚異の寸法精度: サイズにより変動はありますが、±0.03mmといった極めて精密な公差での対応も可能です。これは、他社製品では実現困難な高精度を求める設計者にとって、まさに「使える」数値となるでしょう。
特長4多彩なサイズ・形状に対応
外径はφ1.0mmの極細からφ40mmまで、肉厚は0.2mmの極薄から2.2mmまでと、幅広いサイズレンジに対応。さらに、標準的な丸形パイプに留まらず、四角形状をはじめとする特殊な異形パイプの製造も得意としています。お客様の独創的な設計アイデアを、確かな技術力で形にするお手伝いをいたします。
特長5小ロット生産にも対応
最小10kgから対応可能ですので、研究開発段階の試作や、多品種少量生産といったニーズにも柔軟にお応えします。大ロットだけでなく、技術者の「まず試してみたい」という声にも寄り添います。
特長6安定した品質
長年の経験と独自の製造プロセスにより、一つひとつの製品が均一で安定した品質基準を満たしています。
新たな領域へ広がるコバールパイプの可能性
医療機器分野
X線管、CTスキャンなどの真空管
高い気密性と低熱膨張性を活かし、内部の真空状態を安定的に維持することで、医療機器の長寿命化と診断信頼性向上に貢献します。
医療用センサー、プローブ
生体適合性や耐食性が求められる環境下で、精密な信号伝達を支える重要部品として活躍します。
航空宇宙・防衛分野
宇宙機器の気密封止部品
宇宙空間の過酷な温度変動や真空環境から内部機器を確実に保護する、高信頼性の気密容器や接続部品として不可欠です。
航空機用センサー、計器類
高度な信頼性と極限環境での耐久性が求められる部品として、安全な運航を支えます。
分析・計測機器分野
質量分析計、ガスクロマトグラフなどの真空チャンバー部品
極めて高い真空度が要求される分析機器において、安定した測定環境を提供し、データの精度向上に寄与します。
各種センサー、検出器
精密な信号伝達や温度安定性が要求されるセンサー類の保護管やハウジングに最適です。
高周波・マイクロ波デバイス
真空マイクロ波管、進行波管(TWT)
高周波帯域での信号伝送において、熱膨張による歪みを最小限に抑え、安定した高効率動作をサポートします。
高周波コネクタ部品
精密なインピーダンスマッチングが要求される部品において、安定した電気特性を提供します。
医療機器分野
X線管、CTスキャンなどの真空管
高い気密性と低熱膨張性を活かし、内部の真空状態を安定的に維持することで、医療機器の長寿命化と診断信頼性向上に貢献します。
医療用センサー、プローブ
生体適合性や耐食性が求められる環境下で、精密な信号伝達を支える重要部品として活躍します。
航空宇宙・防衛分野
宇宙機器の気密封止部品
宇宙空間の過酷な温度変動や真空環境から内部機器を確実に保護する、高信頼性の気密容器や接続部品として不可欠です。
航空機用センサー、計器類
高度な信頼性と極限環境での耐久性が求められる部品として、安全な運航を支えます。
分析・計測機器分野
質量分析計、ガスクロマトグラフなどの真空チャンバー部品
極めて高い真空度が要求される分析機器において、安定した測定環境を提供し、データの精度向上に寄与します。
各種センサー、検出器
精密な信号伝達や温度安定性が要求されるセンサー類の保護管やハウジングに最適です。
高周波・マイクロ波デバイス
真空マイクロ波管、進行波管(TWT)
高周波帯域での信号伝送において、熱膨張による歪みを最小限に抑え、安定した高効率動作をサポートします。
高周波コネクタ部品
精密なインピーダンスマッチングが要求される部品において、安定した電気特性を提供します。
コバールを用いたクラッド材開発支援
未知の可能性を拓く共同開発
私たちは、コバールシームレスパイプの提供にとどまらず、お客様の革新的な挑戦を技術で支えるパートナーでありたいと考えています。コバールと異種金属を組み合わせたクラッド材は、それぞれの素材が持つ特性を融合させ、単一素材では実現できない新たな機能や性能を引き出す可能性を秘めています。当社は、長年培ってきたコバールの製造技術と知見を活かし、お客様のコバールを用いたクラッド材の研究開発を強力にサポートいたします。基礎検討から試作、評価まで、お客様のニーズに合わせた共同開発を通じて、未来の製品を生み出すお手伝いをさせていただきます。
お客様の「ものづくり」に新たな価値を
私たちのコバールシームレスパイプは、お客様の製品に「信頼性の向上」「長寿命化」「小型化」「高精度化」といった数々のメリットをもたらします。特に、材料コストの削減と不良率の大幅な低減は、貴社の生産性と収益性に直接的に貢献する大きな強みとなるでしょう。既存の設計における材料置き換え、あるいは革新的な新製品開発の鍵となる素材として、ぜひ私たちのコバールパイプをご検討ください。
加工技術
- 冷間引抜
- スエージング
- 直線化
- 矯正
- 切断
- 熱処理
- 脱脂洗浄
- 研磨
機能特性
- 磁性
- 薄肉化
- シール性
- 面粗度
- 高寸法精度
- 品質安定
- 膨張性
- 封止性
産業分野
- 光通信







